1号店出店からわずか10年でスピード上場

2011-06-20

ユニクロ一号店はカジュアル商品が激安で買えるユニークな店として大人気を博し、翌85年から年に数店のペースでチェーン出店が始まる。同時に、Yの念願である将来の完全SPAチェーン化に向けての布石作りがスタートした。88年には全店にPOS(販売時点情報管理)を導入、早くも在庫管理システムの構築に着手している。また89年には、素材段階からの自社企画商品の開発体制強化のため、大阪府吹田市に商品部大阪事務所を開設。同時に物流業務強化のため宇部市に配送センターを設置するなど、この間、まるで将来の成功を見越していたかのように着々と先行投資がなされ、準備が進められている。こうして徐々に店舗網、本部管理システム、そしてオリジナル開発商品の調達体制が整い、曲がりなりにもSPAチェーン化の目途がつき出した91年、同社は「ファーストリテイリング」に社名を変更、急速な多店化に向かうのである。店舗網も九州を含む西日本全域に広がり出し、翌92年には50店を越え、94年には関東にも進出。店舗数は100店の大台に乗せた。さらにこの年の7月、ファーストリテイリングは広島証券取引所に株式上場を果たす。1号店出店から、わずか10年足らずのスピード上場である(99年東証1部銘柄指定)。