「人財」が働きやすい環境の整備

2011-04-25

事業活動を推進し、ビジョンを達成するためには「人」が最も重要であるため、凸版印刷では「企業は人なり」という信念を持っている。人の器の大きさによって企業の強さも決まる、との信念に基づき、同社では人間尊重の立場から人材を会社の財産と考え「人財」と呼んでいる。会社の競争力は、多様な人財がそれぞれの力を十分に発揮することによって生まれる。そのため、会社としては、人財が力を発揮できる環境を整備することが重要となる。つまり、社員が「やる気」「元気」「本気」で仕事に取り組むことができる環境を整備する、ということである。さらに環境の整備だけでなく、会社への貢献度に応じた処遇を実現することも必要である。凸版印刷は、社員が生き甲斐をもって前向きに働きたいと思う会社にすべく、「TOPPANVISION21」の実現を目標として、働きがいがあり、働きやすい職場づくりを進めている。そのため、採用・配置・育成・活用・処遇のサイクルを通じて、社員1人1人が持つ力を高めていくと同時に、それを組織の力に変えていくことに取り組んでいる。人材の開発・育成においては、企業理念・経営信条に基づいた「価値ある行動」とそれを実践するための「能力・スキル」を基本に、階層別研修や部門別研修などを実施し、I人1人の人財の成長が会社全体の成長につなげていこうとしている。中村さんは入社前、入社後と、大日本印刷に対するイメージが次々に変わった。先ず社名から思い浮かべたイメージは、「街で見かける印刷会社の大規模なもの」だと思っていた。しかし、学内の企業説明会に参加して、書籍だけではなく、食料品のパッケージや建材、ICカードなど、印刷会社という名称と実際の事業分野のギャップに驚いたという。もともと営業を志望していた中村さんだが、大日本印刷がこうした多岐にわたる事業と多くのクライアントを抱えていることから、多種多様な分野の業種と仕事ができることに、大きな魅力を感じて入社を決意した。入社後は研修で、営業の各部署とのグループ面接があり、上司や部署の先輩と適性を含めて考え、飲料メーカーのキリンビバレッジの営業担当に自ら手を挙げ、希望通りの配属となった。研修担当になった上司と話しかことも、配属先希望の大きな動機になったという。「大企業の上司というのは、命令をするだけ。命令された若い社員が懸命に働くというテレビドラマのようなイメージを持っていました。しかし、上司が若い人間のことを常に考え、率先して仕事に情熱を燃やしていることに感銘を受け、この上司の下で働きたいと思いました」と中村さん。実際に仕事が始まってからも、上司や先輩から「自分が正しいと思ったり、自分かやりたいと思ったことは何でもやっていい」「失敗しても、責任はこちらで取る。思い切ってやってみろ」と激励された。中村さんは今でも、働きやすい職場の雰囲気をつくり、自分を迎えてくれた上司や先輩に感謝している。OJTで仕事が始まって間もなく、キリンビール担当の先輩に同行した中村さんは、印刷会社の営業というイメージを覆されるような体験をした。丁度、ワールドカップードイツ大会が間近になった時期のことだった。日本代表チームの公式スポンサーの一つであったキリンビールの本社ビルの外壁には、サッカーの協賛を謳った巨大な広告のイルミネーションが掛けられていた。同行した先輩から、これも大口本印刷が手がけたことを知らされ、中村さんは「これが印刷屋の仕事か」と驚いた。それは、マスコミが取り上げるような規模の大きな、華やかな仕事だった。しかし、驚いていた中村さんに、先輩は、こう告げた。「こういう仕事もあるが、実際は競合する多くの会社としのぎを削りながら、ゴツゴツと販売ツールの製作を取ってくるのが主な仕事だ」。入社から3年、営業の仕事を続けてきた中村さんは、先輩が言った言葉を実感している。

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