噛むために大切なのは、何といっても歯です。入れ歯安定材の宣伝で、かたいものが食べられるようになって幸福だと喜ぶお年寄りたち。まさにそれは実感だと思います。けれども、物を食べるには歯があればよいかというとそうではありません。噛み心地、すなわち噛み合わせがよくなければ、いくらしっかりした歯を持っていてもきちんと物を噛み砕くことができず、消化の第一歩を果たせないのです。噛み合わせが悪いことによって起こるトラブルは、食べにくいだけではすみません。歯や歯茎から伝わる感覚は脳に届けられますから、心地よい噛み合わせから、安心感や幸福感が得られるいっぽうで、ぎこちない噛み合わせは、不安感や不快感のもととなります。そのストレスが、イライラの原因になることもあります。ストレスは免疫力低下の大きな要因の一つです。