「濃さ」「強さ」についひかれる女心。カルピスの、とろっとした原液を懐かしく思うのは、30代から上の世代だろうか。お中元にもらったカルピスを、コップの底に、1センチくらい入れようと思うのだけれど、たまに失敗して2センチくらい入ってしまうと、とてももったいなく思ったものだった(のは私だけだろうか)……。最近はでビン入りのカルピス原液はあまり見かけなくなり、そのまま飲めるのをよく売っているようだ(なんだか年代を感じさせる話だが)。原液とは何かというと、もとになる濃い液体があって、それをうすめて使うものを言う。めんつゆもそうだ。では、最近はやりの「原液」化粧品とは何か。「ビタミンC原液」とか「100%セラミド原液」などという化粧品が、世間で人気のようである。たしかにとろっとして、いかにも原液っぽくて「効きそう」である。しかし、化粧品開発にたずさわるものとしては、どうも首をかしげたくなる。これらが原液なのだとすれば、ビタミンCの化粧水などはみな、これをいろいろにうすめて売っているのだろうか。
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